商用ネットワークの展開は急速に進展しており、ユーザー規模は指数関数的に拡大しています。過去2年間で、グローバルIPv6ネットワークの商用展開は50%以上の割合で成長しており、7月末までに世界の109の事業者ネットワークがIPv6アクセスサービスを提供し、グローバルルーティングテーブルのアクティブIPv6ルート数は13,000以上に増加し、基本的に主要な事業者、コンテンツサービスプロバイダ、経済地域をカバーするIPv6ネットワークを形成しています。ネットワーク規模の継続的な拡大に伴い、ユーザー規模も2年連続で指数関数的に拡大しており、現在、世界94カ国でIPv6ユーザーが誕生し、総ユーザー数は2,000万人を超えています。過去2年間の成長率に従えば、今後6年間で、世界のインターネットユーザーの半数近くがIPv6ユーザーになります。
IPv6の産業化レベルはさらに向上しており、IPv6産業はチップ、端末、ネットワーク機器、アプリケーション、サポートシステム、セキュリティ製品など幅広い分野に及んでいます。近年、特にIPv4とIPv6のネットワーク相互運用性製品の分野では、産業化レベルがさらに向上しており、ある程度の実質的な進歩を遂げ、すでにネットワーク展開のニーズを満たすことができるようになっています。これまでのところ、1,400種類を超える機器やシステムがIPv6フォーラムのテストと認証に合格しており、基本的に元のIPv4製品の種類をカバーしています。また、モバイル端末の分野でも、IPv6をサポートする商用チップが増え、iosやAndriodなどの主流OSがIPv6対応版をリリースするなど、モバイルインターネットの分野におけるIPv6普及の障害が解消されつつあります。
現在、IPv6の発展は、過去10年ほどの緩やかな発展の道から一歩踏み出し、一部の国や地域では穏やかな発展の軌道に乗り、新たな高速発展の段階に入ったと言えます。
